教えてまもるくん13

教えてまもるくん13

第13回 擁壁診断士が教える!擁壁の点検とメンテナンス!!

擁壁は、造った後も所有者が管理を適切に行わないと地震や豪雨で壊れる可能性が増え、人命や財産に影響を及ぼすことがあります。

まずは、自身の擁壁で各部分で危険な状態がないか点検しましょう。定期的な点検とメンテナンスは、擁壁事故の早期発見とリスク回避に有効です。

  • 水抜き孔がありますか?
  • 水抜き孔は詰まっていませんか?

※水抜き孔の詳しい説明は、教えてまもるくん第12回『水抜き孔って?』をご確認ください。

  • 擁壁にひび割れははありませんか?
  • 擁壁が傾いていませんか?
  • 擁壁の継ぎ目がズレていませんか?

※点検の際の擁壁の写真は国土交通省作成の「わが家の宅地点検②」を参照

国土交通省「わが家の宅地点検② 〜擁壁編〜」
https://www.mlit.go.jp/toshi/content/001469227.pdf


自身でできるメンテナンスとして、水抜き孔の清掃です。

①水抜き孔に入っている土砂やゴミを取り除く
②ホースの水で水抜き孔の中を綺麗に洗い流す

高圧洗浄機があると、いっぺんに①と②ができるので楽ちんです♪

水抜き孔が詰まり排水状況が悪い状態の擁壁は、崩壊のリスクが懸念されるため、誰でもできる必須のメンテナンスです。

その他、擁壁の表面にひび割れや傷がある、強度の低下につながり、崩壊のリスクが懸念されます。これらの問題が見られる場合には、構造の詳しい検査や、擁壁の造り替えが必要になるケースがありますので、専門家にお問い合わせください。

擁壁事故を未然に防ぐため、点検やメンテナンスは定期的に行いましょう。

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