擁壁トラブルを回避する擁壁保証を導入!土地の付加価値上昇の期待も

擁壁トラブルを回避する擁壁保証を導入!土地の付加価値上昇の期待も

擁壁トラブルとは、擁壁に起因する事故や被害。原因としては自然災害や擁壁の経年劣化などが考えられます。被害にあうと被害額が大きく、金銭的財産を失うリスクが発生するケースもあります。
そのような被害者を出さないために開発された保証が、日本擁壁保証協会「擁壁保証」です。

今回ご紹介するのは、擁壁保証を分譲宅地に導入した西日本鉄道株式会社を中核とする「西鉄グループ」様です。
擁壁保証の導入を決定した背景、これまでの擁壁トラブル事例、今後の取り組みなどを戸建住宅事業部の内田様にうかがいました。

1万4千超の戸建分譲実績をもつ老舗企業の戸建住宅事業部

Q:御社の事業内容についてお聞かせください

弊社は福岡県に本社を置く、運輸、物流業を主体とする企業です。主体である運輸業の他にも不動産、レジャー事業など数多く手掛けています。

私は現在、戸建住宅事業部にて、福岡県内を中心とした住宅用地の仕入れ、用地開発に従事しています。住宅事業は西鉄グループの中でも特に歴史が古く、前身会社は1911年に福岡市で事業を開始し、現在までに14,000戸を超える戸建住宅の分譲実績があります。

Q:擁壁保証を導入した物件の詳細を教えてください

福岡県太宰府市「坂本三丁目」に位置する分譲地になります。開発面積3.4ha、戸建140区画と近年の福岡都市圏では数少ない大型開発物件です。

太宰府市は太宰府天満宮で有名な歴史と文化の街です。福岡市の中心地である天神まで電車で30分程度の利便性が高い立地です。

分譲地の特徴は、南向き斜面の地形です。特性を活かし、生活道路となる新設道路を南北方向に配置し、宅地ごとの高低差を少なくして、つながりのある街並みを造り上げました。

宅地造成工事の竣工は2024年11月頃。分譲は区分ごとに開始する予定です。分譲第一弾としては、2024年7月以降に西側エリアを予定しています。

「擁壁保証」街の安全を確保し、安心なくらしを支える

Q:日本擁壁保証協会の擁壁保証を採用した背景をお聞かせください

斜面地での開発であったため、部分的に大きな高低差が生じ、大型のコンクリート「L型擁壁」を築造しました。

弊社は自部署で技術職を採用して開発工事を管理しています。建設会社も工事費だけではなく施工実績や施工計画などを考慮して選定しており、施工品質には自信を持っています。

しかしながら、擁壁下部の目に見えない地盤や地下水の影響は把握できない面もあり、施工計画に沿った施工を進めても絶対の安全は保証できません。

近年、夏季を中心とした大雨などの自然災害も頻度や被害規模が大きくなっていることも問題視していました。

擁壁保証に加入することで、安全性の評価やもしもの保険適用だけではなく、精神的な支えにもなります。その結果、土地や住宅などの不動産の付加価値も上昇するのではないかと考えました。

また、購入者においても難しい土木や地盤の専門知識がなくとも、擁壁保証に加入している事実は安全性への信用が持てることになります。こうして擁壁保証の加入を決定しました。

自然災害や経年劣化による擁壁トラブル解消に期待

Q:擁壁トラブルの具体的な事例をお聞かせください

弊社も過去に数多くの住宅を分譲した実績がありますから、自然災害や経年劣化による擁壁トラブル相談を年に数回受けています。

最も多い事例は、擁壁の沈下や傾斜の発生です。既に土地に住宅が建設されているケースがほとんどであり、簡単に擁壁の復旧工事ができません。

弊社の保証期間は終了していても、購入者の方には寄り添う必要があるため、このような場合は経過観測を行いながら、対応策を検討してきました。

しかし、実際は難工事であり、工事費用も多額となることから諦める方も多い状況でした。このような場合に、宅地造成の擁壁工事の際に擁壁下部の目に見えない地盤とその地盤にあった適切な擁壁そのものかどうかを建設中に擁壁のプロに確認してもらうことが重要だと感じました。

日本擁壁保証協会の擁壁保証は、今回の造成地のように新設する擁壁はもちろんのこと、既存擁壁でも調査の結果、安全性に疑義がなければ加入することができます。仮に疑義があっても補修工事を施工すれば加入が可能です。

新設擁壁に限らず既存擁壁でも安心安全を得ることができる点に価値があると考えています。

損害保険会社と連携「擁壁保証」は心強いパートナー

Q:今後の取り組みをお聞かせください

弊社は鉄道、バスを中心とした運輸業を主体としていますので、安心安全についての意識は同じ住宅メーカーの中でも高いものを持っているとの自負があります。

また、住宅においてももちろん引き続き安心安全な住まいの提供は進めていきます。しかし、土地や住宅などの不動産は自然災害などの不可抗力の影響を受けやすい性質があります。そのような場合に擁壁保証は心強いパートナーとなると考えられます。

今後も住宅を分譲する際には、擁壁保証に加入している点は全面的にアピールしていくつもりです。大手損害保険会社とタイアップされている点は我々も心強いポイントです。今後の土地開発においても、大型擁壁を築造する開発においては積極的に擁壁保証の加入を検討しています。

もちろん、擁壁保証に頼ることだけでは安全安心なものづくりはできませんので、あくまでも弊社の安全や品質の意識を高めつつ、もしもの場合の心強いパートナーとして、協力を得たいと考えています。

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