教えてまもるくん02

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第2回 擁壁の種類

擁壁には、一体どんな種類があるのか紹介します。

擁壁を新しく作る場合や、中古住宅・土地などを購入する場合にも、擁壁の種類は把握しておくことが重要です。

  • 1:鉄筋コンクリート造擁壁(RC擁壁)

鉄筋コンクリート造擁壁(RC擁壁)とは、よく見る真っすぐの壁の擁壁です。名前のとおり、鉄筋とコンクリートを組み合わせている擁壁で、形は、L型や逆T型が一般に使われる形です。
メリットは土地を最大限に有効活用ができることですが、デメリットはややコストが高いことです。
この擁壁は、現場で作る『現場打ち擁壁』と工場で作ったものを設置する『プレキャスト擁壁』の2種類があります。見分け方は、1m又は2m毎に切れ目があるものが、『プレキャスト擁壁』です。一方で、一体型になっているものが『現場打ち擁壁』です。

  • 2:重力式擁壁

重力式擁壁とは、名前のとおり、コンクリートの重さで土を支える擁壁です。形は、台形に近く、外側をまっすぐにして、土を止める側を斜めに作る場合が多いです。鉄筋を使わずにコンクリートのみで作るため、大きなコンクリートの塊になります。
メリットは、コストが安く施工がしやすいことですが、デメリットは、斜めの部分が宅地内に入ってくるため、建築範囲に制限が出てくることです。
重力式擁壁とRC擁壁の区別を表面からすることは難しいです。

  • 3:練積ブロック擁壁

練積ブロック擁壁とは、専用ブロックをコンクリートで固定しながら設置する擁壁です。コンクリートを練って作ることから練積みと呼ばれています。斜めに設置することで、ブロックとコンクリートの重さで土を留めるため、『もたれ式擁壁』とも呼ばれています。
メリットは、コストが安く、狭い場所でも施工できることですが、デメリットは、斜めに設置するので、有効土地が減るため、建築範囲の制限がかかることです。
自然石を加工したものや、六角形など色々な種類があります。

  • 4:空石積み擁壁

空石積み擁壁とは、空なので、コンクリート(練る)を使わない擁壁のことです。自然石やブロックなどを積み上げて作る擁壁で、お城の石垣に使われています。古い石積擁壁で、石と石の間をセメントで塗っているものもありますが、セメントが奥まで入っていないので、強度は強くありません。現在は、危険擁壁に指定されているので、新しく作ることは難しいです。
補強工事か造り替えが必要なので、専門家に相談してください。

  • 5:大谷石と琉球石灰岩

大谷石と琉球石灰岩とは、擁壁に使われている材料ですが、関東では『大谷石』、沖縄では『琉球石灰岩』の擁壁をよく見ます。両方とも、地中にあるものを掘り起こして材料に加工しているものですが、自然の物ですので、強度が安定しています。固いものもありますが、人の手でも割れるぐらい弱いものもあるため、現在では、安全とは言えない擁壁になっています。空石積みも練石積みもありますが、石が壊れやすいので、注意が必要です。

  • 6:型枠ブロック擁壁とCB

型枠とは、コンクリートで擁壁などを作る時のコンクリートの入れ物(かた)のことを言います。型枠ブロックとは、その入れ物をブロックで作っているもので、型枠を作る手間が省けるので、施工性が高い擁壁になります。
メリットは、価格が安いや施工し易いことですが、デメリットは、構造計算が難しいや、大きな擁壁には不向きなことです。
また、見た目がブロックなのでCB(コンクリートブロック)との見分けが、難しいところです。CBは、塀に使われる材料なので、土を止めたりする擁壁としての機能は有りませんが、よく擁壁のかわりに使われています。自治体でも、1mまでならOKという許可を出しているところもあります。見た目で型枠ブロックなのかCBなのかが分かりづらいため、土地を購入したときに、「型枠ブロックだと思っていたらCBだった」という話もよく聞きます。
事故につながったり、建築確認が取れなかったりするので、必ず調査を実施することをお勧めします。

この擁壁は何かな?と思ったら近くの専門家に相談してください。

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