教えてまもるくん04

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第4回 擁壁の耐久性は?

擁壁の耐久性について

擁壁を作るときに使うコンクリートの耐用年数は、一般に30年~50年と言われていますが、かなり幅があります。
コンクリート擁壁の厚さや環境によって年数が大きく変わってくるために、30年~50年という20年もの幅があるのです。

引用:国土交通省
http://www.mlit.go.jp/common/001231349.pdf#page=27

コンクリート建築物で、厚さが310mm程度のものであれば、50~60年程度もつという説もあります。
しかし、コンクリート擁壁は、湿度の高い土地であれば、土の重み(土圧)と建物の重さに耐えられなくなることも考えられます。土圧とは、すべり面にある土塊(どかい)による圧力のことを言います。したがって、擁壁を作る場合は、専門家に依頼して、その場所の地盤の状態を見てもらうといいでしょう(SWS試験やボーリング調査など)。
また、擁壁内部には、雨などによって地下水が溜まります。コンクリートで土を覆っている擁壁は、そのままですと地下水が溜まってしまい、擁壁を劣化させる原因になります。宅地造成規制法では、3平方メートルに1ヶ所、内径75mm以上の水抜き孔が必要、擁壁の上部付近の雨水が地盤への浸透しにくい施工がされていないかなどの細かい規制があります。
このように、擁壁の排水によりコンクリート擁壁の耐久性は左右されますので、排水機能がきちんと設置されているかの確認および日々の維持管理が重要です。
また、増し積み擁壁(当初予定されていなかった土圧が加わっている擁壁)や2m以下の擁壁は建築基準法上の工作物申請が不要なため、安全性が確認できない擁壁もあるので注意が必要です。

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