擁壁保証
擁壁保証システムとは
(一社)日本擁壁保証協会が提供する、擁壁保証システムでは、擁壁に関する事故・デメリットによって生じるリスクを解消することにより、安全で安心な暮らしの実現を目指した保証を提供しています。
日本国土は70%が山地や丘陵地のため、擁壁上下に多くの建築物が建てられています。擁壁付きの不動産は、格安で販売されていたり、日照・眺望の良さ等のメリットはありますが、一方では、擁壁関連の事故やコスト増のデメリット・リスクを盛り合わせています。
例えば、地盤事故は、地震・水害・地盤沈下・基礎劣化等の要因で発生しますが、擁壁が要因で事故が発生する場合も多くあります。土地の所有者は、擁壁の崩落やがけ崩れ等の災害が生じないよう、安全な状態に維持管理する責任があります。所有する土地でがけ崩れ等が発生したことが原因で人命や建物等に被害が生じた場合には、土地の所有者としての管理責任を問われかねません。また、がけ崩れ等発生後の復旧工事には多額な費用がかかることから、擁壁の補修や改善、日頃の維持管理が大切です。
上記のような、事故・デメリットによるリスクから生じる、暮らし・地域の不安を解消するため、(一社)日本擁壁保証協会では、対象擁壁に合わせた擁壁診断・現地踏査等の実施を通じ、擁壁補修工事のご提案や保証書発行、そして、各種保証を提供しています。
保証内容
一定の審査基準をクリアし、安全性が確保された擁壁には、業界初の擁壁保証を付保し、万が一の擁壁事故に備えることも可能です。擁壁保証は対象擁壁の修復はもちろんのこと、第三者賠償の損害も補償しており、地域の方々にも安全で安心な暮らしを提供できます。
保証期間 | 保証書発行日から10年間 | |
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保証金額 | 対象擁壁保証 1事故当たり 5,000万円~ | 第三者賠償 1事故 3億円程度 |
※対象擁壁の規模に合わせた保証金額(1億円、2億円)もご用意しております。 | ||
保証内容 | 対象擁壁の崩壊や構造的損傷が認められた場合の修復及び、擁壁の崩壊にともなう第三者賠償の損害を補償 | |
保証条件 | 当協会が開催する擁壁診断講習に参加、合格した診断士による擁壁診断及び当協会の登録地盤調査会社による地盤調査を実施すること。 補修が必要とされた場合、補修を行い、協会の承認を得ること。 | |
保証更新 | 保証満了日以降、再診断することで再加入可能 ※別途補修・補強が必要になる場合があります。 | |
保証対象例 | 擁壁の倒壊 構造的損傷 など | |
保証対象外 | ヘアラック 表面剥離 擁壁上CB破損 軽微ズレ 沈下 など | |
保証免責 | 〇診断時と擁壁への土圧・周辺環境が変わったもの(家・倉庫築造・木を植えた・土間をとって畑にしたなど) 〇清掃・定期点検が行われていないもの 〇地震・大雨などの天災 〇火災・暴動・人的などの事故 〇近隣工事や質量車両などの外的要因 〇地すべり・地崩れ・地か増量・植物根などの予期できない自然要因 〇診断時に発見できなかった隠れた瑕疵に起因する場合 〇所有者(世帯)を同じくする家・車など |
擁壁周辺の環境が変わると保証が免責となりますので、ご注意ください。
擁壁の不安を解消し、安全安心のための新しいサービス「擁壁まもるくん」
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